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仙台―「ブラザー軒」③

ブラザー軒の中に、
太宰治「惜別」の文庫本が展示されていました。
仙台―「ブラザー軒」③_e0248773_101874.jpg

「惜別」の文中に、
ブラザー軒のことを書いた部分があります。
以下のブログに、詳細に書いてあります。
http://d.hatena.ne.jp/helpline/20071208/p1

『「惜別」は、明治37年9月から一年半、
仙台医学専門学校(現在の東北大学医学部)で学んでいた
若き日の魯迅(当時23才)の青春を描いた作品。
作中において、BROTHER軒は、津田憲治という男から
「カツレツは固くて靴の裏と来ているし」と酷評されている。
BROTHER軒は、明治36年創業だそうだから、
「惜別」では創業直後のBROTHER軒がネタにされていることになる。』
文中
『「承知してくれるね。」先に立ってどんどん歩いて、
「さあ、どこがいいかな。東京庵の天ぷら蕎麦も油くさくて食えないし、
ブラザー軒のカツレツは固くて靴の裏と来ているし、
どうも仙台には、うまいものがなくて困るね。
まあ、行きあたりばったりの小料理屋で鳥鍋でもつついていたほうが無難かも知れない。
それとも、どこか他にいいところを知っているかね。」
by touhoku-syuyukai | 2012-09-04 23:35